Qoo男子

 

全日本乙女思考ラボによると、
どんな人がタイプですか?
と質問されて、「優しい人」と回答する女子が日本国には6000万人ぐらいいるのですが、
これを聞いて「あっ俺じゃん」と安易に思ってしまう日本男児は実に愚かな人間なのであります。


というのも、
優しいという概念が実に含蓄のある抽象的な言葉であり、
換言すれば誰にでも当てはまりそうな占いのごとく、
日本男児をあまねく「俺じゃね?」錯乱状態に無料ご招待して仕舞うのであって、
かくの如き背景を存じ上げずして性的嫌がらせ輪廻に万歳突撃を敢行する男児、此れ豈に救われんや。


要件定義時にコンセプトシートをしっかり埋めない女子にもこの責任の一端を垣間見ることは論理的には可能ですが、
※例えば好きなタイプはと聞かれて、
『”死してなおその体屈する事なく―
頭部半分を失うも敵を薙ぎ倒すその姿まさに"怪物" 
――その誇り高き後ろ姿には…
あるいはその海賊人生に一切の"逃げ傷"なし!!!  』
ぐらい細かく言って頂ければ「あっ俺じゃねえ、それ白●げのおじさんじゃん」
となるわけです。
※終わり
可愛いは正義、悪いのは合唱コンクールにきちんと参加しない男子、
認識力の甘いすずむしみたいな脳みその奴がいけないのです。


全日本乙女思考ラボによると、 
女子はより能動的に「ギャップ萌え」を渇望し、
ひいては「ワタシだけに魅せる、ワタシだけが知ってる『特別で本気な顔』」を金を払ってでも見たくなる傾向にあるそうです。


極端にいえば、
女子のいう優しい男子がタイプとは、
「冷たい男が気まぐれに『ワタシ』だけにみせる特別なやさしさであって、最初からやさしさ100%の男は別に惚れる対象にはならない」となる訳なのであります。
要はコンセプトは100%果汁ジュースより、ほんのり果汁(25%ぐらい)が入った「Qoo」みたいな男子ですね。
以後これを「Qoo男子」とでも名付けましょう。


【よくわかる「Qoo男子」例文】
女子「どうして連絡くれなかったの?心配したんだから!」
Qoo男子「うるせえな、仕事だったんだよ」
~買い出しの帰り道にて~
Qoo男子「ん、それ重いだろ持つよ」
女子「くぅ~!」