朝の東西線は生存空間が著しく欠落しているため、
新聞はおろか、本はおろか、スマートフォンすら見ることも儘なりません。
そのため、より積極的にめくるめく妄想を繰り広げる時間にしています。
 
 
そして、最近よくみる広告が、
 
埋め込み画像 1
※インターネットより流用
 
この広告なのですが、茂木さんの頭の毛が桜島よりも大爆発しております。
恐らく面白いであろう書籍なのですが、
 
まるで小学校の流しをゴシゴシするステンレス金属たわしに超剛速球で投げ込まれた空豆
はたまた綿飴を枕に討死した一向一揆の僧兵、
はたまたシマウマの骨が右頬にひっかかって苦悶するムファサ
といった形容詞が芋づる式の連想され、おちおち電車に乗る暇がないくらいの茂木さんヘアーの爆発ぶりで
 
 
「耳は聞こえるのか?」
「見えない裏側はどうなっているのか?」
「鳥は産卵してくれるのか?」
「実は綿の着脱式なんじゃないか?」
「いや、むしろこの雪雲のような物体は背景の一部にすぎない」
といった自問自答をしては楽しんでおりました。
 
 
同時に思いましたのが、
「毛の存在意義はなにか」
という問いです。
 
 
人体を保護するにはあまりにも貧弱な装備であり(姉上と剣道ごっこをしていて頭を打ち抜かれましたが、全然保護できませんでした)、
羊のようにもふもふできる訳でもなく、
光合成ができるわけでもなく、
生えていても貫通して日焼けしますし、
ムダ毛と言われては随所で日々刈り取られ、
刈ったところで火にくべてキャンプファイヤーをする訳でもございません。
 
 
すなわち毛とは、機能的貢献度というよりもむしろ、
なんとなくみんな生やしてるから生やしておいたろ、という
人間が社会的動物であるが故に延命され、「ファッション性」といった記号へと昇華されているものと考えます。
 
 
もし私が生まれてこの方誰とも関われない部屋に隔離されていたとしたら、
「何人たりとも我が頭部への冒涜は許さぬ」と言って毛を断固処断していたか、
「この毛は神の化身なので伐ると死ぬ」と思って整えることはしないと思います。
 
 
翻って、その点茂木さんは人間社会の毛文化から解放されているのかもしれません。

黒髪乙女論

 

世の中の女子大学生は皆髪の毛をタヌキ色にしてしまうのですが、
武士の時代にあって髪の毛を染め上げることは、敵を威嚇するために行っていたことを鑑みるに、
女子大学生は威嚇しまくっているということなのでしょうか。
 
 
大学全入時代ならぬ、女子大学生全茶時代の昨今、よりその価値を高めつつあるのが、
「黒髪乙女」です。
 
 
黒髪を歴史的にみていくと、
古くは平安時代において、女性は顔を見られることが「恥」であり、裸体を晒すことよりも端ないこととされておりました。マスクですっぴんを隠滅する女子はその生き残りと捉えて差し支えありません。
そんな時代にあって、女性は「黒髪」と「歌」で以って異性に自分をアピールをしていたため、日本男児には「黒髪」を愛でるDNAが埋め込まれているのです。


「ぬばたまのわが黒髪を引きぬらし乱れてさらに恋ひわたるかも」


上記の歌は奈良時代万葉集に収録されているものですが、
この歌は、古代日本男児の変態的妄想の標的として、「黒髪」がどれほどの地位を得ていたのかを窺い知ることができます。
 
 
一見お淑やかでありながら、内にゆらゆらと燃ゆる情熱すらも携える、情動的でありまた妖艶な女性を想起させ、とりわけ、「黒髪」が「乱れて」いる状態は、女性の性に対する積極性を窺わせるし、この女性が何里も先に住まう男性に対して恋慕の情を抱いていることは火を見るよりも明らかです。


また、「黒髪」は今でこそ一種類でしか分類されていませんが、かつては艶やかな黒髪のことを「翠の黒髪」と形容するなど、一口に黒髪といっても様々な状態の黒髪として分節化されていたのです。 これは、古代の日本男児が「黒髪」で以って日々めくるめく妄想を繰り広げ、
「黒髪で打線組んだ」といっては、酒のつまみにしていたことを如実に表しています。


月夜であれば、水面に輝く月光の、あの静かで厳かな煌めきを携えることができるし、
陽の光と共にある黒髪は、聖書におけるアダムとイヴのように、本来邂逅してはならない禁忌の愛を彷彿とさせて、汗をかいて鎖骨に纏わりつく細やかな黒髪は、 か細さと儚さを示しているので、「黒髪」は日本的美意識の象徴となっているのです。


黒髪こそ美の支配者であるのに、それに気づかず、
茶髪にしてはスタバの新作かき氷(フラペチーノ)を注文し、
「風味絶佳」と添えてボヤけた写真を挙げてた果てに、ポケモンGOをしているようでは、没個性の時代に飲み込まれてしまいますので、注意が必要です。
 
 
 
ここで女子大学生に注意喚起しても意味がないことに今気が付きました。

清水翔太の野望

 

J-POPはまったく詳しくないのですが、
気が付いたら清水翔太さんのキャラが激変していました。
 
 
それはそれは昔、
どのぐらい昔なのかというと未だテニスの王子様がテニスをしていたぐらい昔に、
 
 
夏の総体地区予選を準決勝ぐらいで敗退してしまった、
そこそこ野球が上手い中学生みたいなちょっと親しみのあるルックスだった翔太さんは、
加藤ミリヤさんと「君に出会えて良かった」と、
サビがちょっと大人の世界に足を突っ込みつつある中学生の恋愛の決め台詞みたいな歌を熱唱して一世を風靡したあの翔太さんが、
突然変異をしているではありませんか。  


途中で美容師がバリカンを持ったまま突然死してしまったのか、
マグロの握りみたいな髪型になってしまって、
かつ頭にタランチュラを乗っけたまま、
韓流アイドルみたいな歌を歌っているではありませんか。
 
 

f:id:eotoco:20190122231633p:plain

 
氷川きよし平井堅はいつみても氷川きよし平井堅ですが、
翔太さんのようにここまで変わってしまうと、
もはや別人、
普通のコーヒーと缶コーヒーが全く別のジャンルであるように、
無印のマサラタウンのサトシと、ポケットモンスターサンムーンのサトシが全く別の人であるように、
清水翔太さんもシュンペーターの破壊的イノベーションを体現してしまったのであります。
 
 
時流適応して自らを変貌させたのか、
はたまた田舎の野球部曲線を描いているのかわかりませんが、
清水翔太さんの挑戦の是非は歴史が評価してくれることでしょう。
とっても歌が上手な人なので応援しています。
 
 
ちなみに田舎の野球部曲線というものは、
以下の通りです。
 
⓪爽やかでひたむきな野球少年
①夏の総体を引退してファッションという荒波に突然放り出される
②とりあえず黒字にショッキングピンクか、昆虫の目の色みたいな色で「ROIAL」と書かれたTシャツを365枚ぐらいと、よくわからない異国語が書かれた帽子、チェーンを揃える
前略プロフィールで恥ずかしい恋愛画像と記念日を掲載し、女の影をチラつかせて満足してしまう
④カラオケに常駐する、女に褒められ凄く調子にのり、音楽大好きになる
⑤ちょっとうるさい感じの音楽に目覚めて髪型も奇抜になる
⑥韓流に目覚める
ワゴンRに乗りたくなる
ワゴンRを改造したくなる
ワゴンRを買う
⑩大きな音楽の流れたワゴンRにまたがり嫁/子供とドン・キホーテへ灰色のスウェットとピンクのキティちゃんの健康サンダルで颯爽と現れる