シルバニアファミリー論

 

女の子というと、
彼女らが興奮するコンテンツは五万とある訳なのですが、
東京ディズニーランドの昼パレードよりも興奮するコンテンツが
シルバニアファミリー」なのであります。
 
 
ドラえもんの放映時間のCMでしょっちゅう流れていたので、
シルバニアファミリーを知らない方はほぼ居ないと思うのですが、
良くご存じない方のために参考写真を以下に添付しておきます。
 
 

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ご覧のように、
今時こんな贅をつくしたファミリーなんて南青山あたりにしかいねえよと木更津市民なら突っ込みをいれて仕舞うのですが、
兎やリスといった猛獣の類いが雑居している家で繰り広げられる煩悩の日々を反芻しては、
 
 
あっちでアバンチュール、こっちでアバンチュールするのを妄想することを具現化するために使用される「人形及び建築物」の総称を「シルバニアファミリーと呼びます。
 
 
さすがブルジョワ生活様式を余すことなく盛り込んだ設計となっているため、
そのお値段も非常にブルジョワな訳でありまして、
 
 
貧困層にとってみれば「家族を養うのは経済的な余裕が必要なのである」という現実を残酷にも突きつけられるグロテスクなおもちゃの一面も持ち合わせています。
 
 
現にひもじかった我が家では
姉がいたこともあって、基本的に姉と何処から見ても日本男児の私は女子が興奮するおもちゃで遊んでいたため、シルバニアファミリーの需要はリーマンショックの3年前のアメリカ住宅需要並みに高かったのですが、
 
 
母親が「ぜいたくは敵だ」と、この人は竹槍でB29に立ち向かっていくんじゃないか思うぐらい財政緊縮策を採っていたため、
 
 
なんとか交渉して購入してもらったシルバニアファミリーも、
羊が住むような納屋と、メス兎1羽、子リス2匹という
シルバニアファミリーなのに最早形態が核家族ですらないファミリーで姉とシルバニアファミリーしていたものです。
 
 
こうなってくると、「オス兎がいるものと仮定して」といったような
存在しない持ち駒を使って妄想のシナリオ組むという荒業を覚えるようになり、
妄想力が抜群に鍛えられます。
 
 
子供の脳を鍛えるために設計されたものが多いと聞き及びますが、
中途半端なシルバニアファミリーには
「妄想力を鍛える力」が備わっているのです。