ママ

 

後ろの稚児が母親とじゃれ合っているのが微笑ましい限りなのです。
 
 
果たして己の娘に「ママ」と呼ばせるか、「お母さん」と呼ばせるかという問題は、
きのこの山なのか、たけのこの里なのか、といったどちらにも軍配の上がる人類にとっては永遠の課題であったりします。
 
 
私の性別は男なのですが。
 
 
ちなみに私の性別は男性なので、私がママと呼ばれることは万に一つもないのですが、
人生で一度だけ、木更津のイオンで私を母親と間違えたちびっこに「ママ」と呼ばれたことがございます。
もちろん私の性別は男です。
 
 
女性がママと呼ばれたいのか、お母さんと呼ばれたいのかという統計数値は取りようがない訳なので、この問題はあくまで妄想に限ってしまうのですが、
 
 
ママは、比較的発音しやすいMという子音字にこれまた発音しやすいAという母音字の連呼なので、こどもにとっては大変発音しやすいものです。そのため、なるべく早く自分のことを特定の名称で呼んで欲しいという層には、最適な名称です。
 
転じて、大きくなってくると、
「ママと呼ぶのがが恥ずかしい」
「ママとお母さんを切り替えるタイミングに苦悩する」
といった葛藤を子供に課すことになります。
 
 
お母さんは、正確に発音するには結構難しく、
呼んでくれるのに時間を要しそうですが、
先程挙げた葛藤を子供に課すことがなくなるので、長期的にみれば良かったりします。
 
 
私は、最悪「かー」でもいいですし、「かーたん」でも、「かか」でもいいので、
「お母さん」と呼ぶための下地作りをしようかと思います。
 
 
ところで、私の性別は男でした。