おじさんのくしゃみ
全てを市場の原理に委ねれば上手くいくとした、
公共哲学の権威マイケル・ サンデルが語ったように、
アメリカでは、「社会貢献はサイコ―、クセになっちゃう」
イオンは田植えのごとく、はたまた烈火のごとくオラオラ木を植えまくっています。
すなわち、他者はもちろんのこと、
さて、そんな魂への配慮たれという社会的風潮に乾坤一擲の反撃を企てているのが、
何を隠そう、
「おじさんのくしゃみ」な訳であります。
先日格安とんかつ屋にてロースカツを摂取していたのですが、
とんかつなのに永谷園のお茶漬けみたいにかきこんで早々と退散する者、
とんかつ屋なのにマスクし始める者、
イヤホンをつけて現実逃避する者が続出、
おっさんたちのナイアガラの滝よりもうるさいこのくしゃみ音は、
実に「配慮」 に欠くものであります。
それにしても、おじさんになればなるほど、
成田空港の滑走路に降り立ったのかと一瞬思うほどの爆音、
はたまた人間が出しうる最も大きな音としてギネスブックへの申請を要求します。
年を重ねると、
鼻がパラサウロロフス、はたまたオペラ会場、 はたまたトランペット的な構造になり、
もはや人体というよりも、楽器に近くなってしまうのでしょう。
これら楽器たちには、それらを束ねる指揮者が必要です。