アクセントの平板化

 

彼氏のことをどのように発音するかによって、
恋愛経験値数の大小を推し量ることができると適当に提言したいと適当に思うのですが、
 
 
語弊を恐れずに言えば、
か↑れし(頭高)=清純派黒髪乙女
かれ↑し(平板)=茶髪ギャル
と一般化できる訳であります。。


柴田武ほか『日本語はおもしろい』(1995)によると、
 
頭高… 1.夫 2.本来の恋人 3.he 4.恋人 5.ボーイフレンド
平板… 1.ちょっと人に言えないパートナー〔浮気相手〕 2.遊び相手 3.恋人 4.軽いつきあい相手 5.本命の男性 6.〔頭高の場合よりも〕内側の人間関係を表す


と大真面目に定義づけがされており、
つくづく学問の道はおもしろいと感じさせられる一方で、
そもそもなぜこのようにアクセントの違いが生じるのかという次なる疑問への回答に対処する必要が生じてきます。


一説によると、
起伏式(頭高)で単語を発音する場合、
個々の単語ごとに下がり目の位置を覚えなければならないが、
平板式はその必要がなく、発音の下がり目が無ければ、発音する際の労力もその分だけ減って楽になる
とこれまた大真面目に語られておりました。
 
 
要は平板式は、
偉大なる言の葉のアクセント位置の記憶容量と発音にかかる消費エネルギーをケチするような軽い人間が辿り着く末路」と看破している訳です。
これは平板式で発音をしていた人間との異性交遊関係において苦汁を舐めさせられたことのある研究者によるこじつけのように思えてなりませんが、
学問の発展のため、ここは大いに参考にしておくことにしましょう。
 
 
しかしこれはあくまでも私の肌感覚ですが、
私の同世代では平板式彼氏が一般的になってきたのではないかと実感しております。
否、そもそも彼氏のことを正直に「彼氏」と言うのではなく、
ちょっと可愛く「かれぴっぴ」と呼ぶ人間も少数ですが屯ってきました。
 
 
そのうち「かれぴっぴ」が一般化し、
かれぴっぴ層が婚姻し始めると、
自らの夫のことを「おっとっと」とか言い始めるんじゃねぇかと
大推測してみます。